11月1日から3日間 札幌に出張です。
たまには たぬきも出張します。
今回は、北海道 仕事よりも鳥見の計画に力が入ります。
1日の自由時間は3時間程度、毎日は無理かも・・・
それに札幌定点の出張ですわ^^^
だから、札幌を離れて遠くへ行くことはできません。
ネットで調べますと札幌の探鳥のメッカは西岡水源地(西岡公園)だそうです。
まあ仕事がメインですから、鳥見計画は西岡水源地だけにして、
10月31日午後6時40分 大阪空港から札幌に向けて出発しました。
さて、定刻前になっても搭乗口前には混雑がありません。
おかしいなあ~ 満席のはずなんだが・・・
チェックインすると、何と外に出る階段に誘導されます。
数十メートル先にドアがタラップの小型機が止まっています。
ボンバルディアCRJ200 です。
小さい頃乗ったDC-3を思い出しますねえ。
機内は狭いながらも、カロ製を思わせるレザーシートで快適です。
ただ、エンジン音はかなりのものでしたし、ビデオシステムはありませんでしたが
1時間30分ちょっとで無事に新札幌空港に到着しました。
11月1日
朝 起きると良い天気ですわあ。
札幌JRタワーからは大倉山ジャンプ場や手稲山が一望できました。
駅のそばに北大植物園があります、鳥さんがいそうな茂みだ。
でも 今日は 朝から仕事です。
タクシーで仕事場に向かう時に、運転手さんから鳥情報を仕入れました。
千歳のウトナイ湖に白鳥やカモが飛来しているそうです。
千歳まで電車で30分、タクシーの時間を加えても40分あれば行けそうだ。
仕事場に着くまでには、ウトナイ湖に行く決心が固まりました。
お昼すぎには出たいなあ~
結局、何やかんや あって仕事場を出たのは、午後2時前になってしまいました^^^
でも、3時に現地についても充分に時間があるぞお と考えて出発です。
千歳 ウトナイ湖
大いなる誤算でした。
ここは北海道で関西と違います。
新千歳空港から乗ったタクシーの運転手さんに
「4時になったら日が落ちて暗くなりますよ」
と言われてしまいました。
新千歳空港からタクシーで15分ほどでウトナイ湖に到着しました。
すでに3時過ぎで西日が射しています。
湖岸につきますと、白鳥やカモが沢山いますが、何やら騒々しいです。
《何だあ》と思って見ますと、長靴を履いた数人が湖水に入っていきます。
何とか調査・・・と書いた黄色い旗を持っているので、調査員でしょうか
その時、カモ(と思われる)が一斉に飛び立ちました。
《これはいかんわあ》 と慌ててカメラを向けましたが、
数秒で湖岸から鳥さんが消えていました(上右の画像は飛び去った後^^^)。
対岸近くには多くの白鳥やカモなどがたむろしています。
でも、こちらにはわずかのオナガガモが飛んで来るぐらいです。
30分ほど過ぎて、少し暗くなってきました。
《だめかなあ~》と思い始めたとき、湖面の上空に編隊が襲来
遠くで識別できませんが、カモ類でしょうかねえ、それともヒシクイかなあ
こちらは、オオハクチョウです。優雅な飛姿ですねえ。
天空にでっかい月が昇っていました。
雁とのコラボレーションは撮れませんでしたが、
これで我慢してください(合成でなく天然もの)。
結局4時になると、日が落ちて暗くなってきました。
気が付けば辺りには人影もなくなり、開いているお店もありません。
携帯電話でタクシーを手配、空港から来るとのことで20分ほど待ちぼうけ
日が落ちると、骨身に応える寒さが襲って来ました。
《こりゃ、帰るまでに再チャレンジが必要だなあ》
タクシーで空港に戻る間に、たぬきは 取らぬ狸の皮算用 で
あと2日間の予定をやり繰りして鳥見時間を捻出する方法を考えていました。
ここから 11月3日 に時が飛びます。
思惑通り、最終日仕事を早く切上げられましたので1時すぎに札幌を出ました。
新千歳空港で搭乗手続きをしたのが3時前で、飛行機の出発時間の2時間半前です。
タクシーに飛び乗って、ウトナイ湖に再チャレンジしました。
運転手さんには20分の約束で待ってもらい、湖岸に飛んで行きました。
2日前とは異なり、湖岸に白鳥とカモが溢れています。
見物人が撒く餌を競い合って食べています。
《これじゃあ、天然もん と言えんなあ》
優雅なオオハクチョウですが、これだけ多ければ少し興醒めしますわ^^^^
でも、1羽づつ見ればやはり華麗な姿ですねえ。
昨晩のNHK TVニュースでウトナイ湖の白鳥が取上げられていました。
灰色は幼鳥である、と解説されていました。
オオハクチョウの中に嘴の色が少し違うのが1羽いました。
嘴の根元にこぶがあります。コブハクチョウです。
日本で見られるコブハクチョウは野生ではないそうで、
遊園地や公園などで見かけることが多いです。
図鑑には、ウトナイ湖でも繁殖していると書かれています。
1羽の白鳥が、混み合っている湖岸に降りてきました。
上手に着水しますねえ。水かきがタラップとフロートの役を果たしているのでしょうか
カモの多くは、オナガガモです。
♂は胸から首にかけて白帯が目立ちますが、
♀は特徴もなく目立ちません
残念ながら、他のカモを識別することはできませんでした。
20分弱の観察でしたが、堪能できました。
待ってくれていたタクシーに乗って、新千歳空港にもどりました。
さあ今からお土産を買わなくっちゃ・・・
さて、ここから時計の針を逆回転させて1月2日に戻ります。
11月2日
午前中は仕事でふさがっています。
昼弁当を仕事場で食べて、タクシーに乗りました。
「西岡水源地へ」
「はい、水源地ですね」
この会話がそもそもトラブルの始まりでした。
タクシーは郊外に出て、どんどん進みます。
メーターは五千円近くになっています・・・
「運転手さん まだですかねえ、西岡水源地は」
と言って、コピーしてきた案内図をみせました。
「えっ、西岡公園ですかああ
すんません てっきり 札幌の水源地かと思っていましたわ」
でUターン、三千円近く逆戻りしました。
でも車窓から紅葉(と言っても北海道は大半は黄色ですが)を楽しみました。
西岡公園=西岡水源地で地元の人はあまり行かないそうです。
札幌 西岡水源地(西岡公園)
公園に入ると、すぐに大きな池の畔にでました。
案内サイトにでていた赤い屋根の取水塔が見えました。
池の周囲に遊歩道があり、1週できます。カエデが綺麗に色づいています。
でも、池にはマガモと1羽のカワウ(取水塔の前に陣取っていました)だけで
鳥の囀りも聞こえません。
池を2/3周したところで湿地帯にでました。
1羽が囀りながら飛んで来ました。
《何だあ シジュウガラ かあ~》
でも収穫0 よりはましかなあ、と思いながら数枚撮りました。
帰ってから、調べますとシジュウガラの特徴である黒いネクタイ様の模様がない!!
図鑑で調べますと北海道だけに生息するハシブトガラです。
西岡公園では、これだけでした。でも北海道特産の鳥さんがゲットできて大満足。
夕食は、寿司屋に行き、一人で美味しい肴と生ビールで祝杯をあげました。
11月3日
札幌 北大植物園
仕事の開始は朝9:00です。
その前に北大植物園を見ようと思い、早めにホテルを出ました。
植物園の前に着くと閉まっています。開園は9時かあ^^
折角ですから、仕事は遅刻することにして30分だけ探鳥することにしました。
園内は綺麗に色づいています。黄色と赤のコントラストが見事です。
でも、鳥さんはいない。スズメの鳴声だけしか聞こえない・・・
2/3ほど廻った所に古びれた洋館(博物館?)があり、
その裏手から賑やかな囀りが聞こえてきました。
ヤマガラともう1羽見慣れないのがいました。
ゴジュウガラです。ちょこまか飛び回ってじっとしていません。
お尻の斑点が可愛いですねえ。
ゴジュウガラとヤマガラを追っていると、そばの木に何か留まりました。
枝が邪魔して見にくいですが、エゾアカゲラですわあ~
木を穿りながら上に登っていき、茂みで見えなくなってしまいました。
見えたのは10秒弱かなあ~。慌てたので画像がブレてしまいました。
あとで気が分かったのですが、植物園は今日が今年の最終公開日だったようです。
運がよかったなあ~
今回は仕事のついでの鳥見でしたが、2種類の北海道限定をゲットできて大満足です。